去年の夏、俺は本気で出会いを求めていた。当時28歳、仕事は安定していたけど恋愛はからっきし。友人に「アプリ使えよ」と言われ続けて、ついに重い腰を上げた。
ただ、俺がやらかしたのは「どれが一番いいか分からないから全部試せばいい」という雑な発想だった。結果として5つのアプリを同時に登録するという、今思えばかなりしんどい挑戦をすることになった。
この記事は、その約2ヶ月の体験をまとめた記録だ。失敗談も含め、正直に書いていく。
なぜ5つ同時に使おうと思ったのか
「比較しながら使えば効率的」という誤算
最初は純粋に「比較レビューみたいな感じで使えば、どれが自分に合うか分かるだろう」と思っていた。月に1万円くらいかけてもいい覚悟で、5つのアプリに課金した。
選んだのはこの5つだ。
- Tinder(マッチングアプリの定番)
- Pairs(真剣な出会い系として有名)
- ハッピーメール(出会い系の老舗)
- PCMAX(使いやすいと聞いていた出会い系)
- with(性格診断で相性を見るアプリ)
ひとつひとつプロフィールを丁寧に作って、写真も頑張って撮り直した。「これだけ準備すれば絶対うまくいく」と思っていた、この時点では。
2ヶ月で気づいた現実
1週間もしないうちに分かってきたのは、5つを同時に管理するのが思った以上にしんどいということだ。毎日通知が鳴る、メッセージが来る、いいねが来る。それ自体は嬉しいんだけど、誰に何を話したか混乱してくる。
結局、2ヶ月後に「本当に使えた」と感じたのはハッピーメールとPCMAXの2つだけだった。残り3つについては、それぞれ理由があって脱落していった。
使えなかった3つの正直な感想
Tinderは「映え」重視でマッチングが難しかった
Tinderは海外ユーザーも多く、日本でも若い世代に人気だというのは知っていた。ただ、実際使ってみると、マッチング率がとにかく低かった。右スワイプしまくっても、なかなかマッチしない。
プロフィール写真のクオリティがすべてで、会話まで進んでも「外見だけで選んでる感じ」が否めなかった。俺みたいに見た目が特別イケてるわけでもない人間には、かなり厳しい世界だと感じた。
課金したのに1ヶ月でメッセージのやり取りが成立したのは3人だけ。しかも全員途中でフェードアウト。実際に会うことは一度もなかった。
Pairsは「真剣な出会い」すぎて重かった
Pairsは結婚を意識した真剣交際向けというイメージが強い。実際に使ってみると、プロフィールに「結婚前提」「真剣な出会いを求めています」と書いてある人が多くて、俺にはちょっとプレッシャーだった。
マッチング自体はTinderよりは多かったが、会話がどこか「面接みたいな感じ」になりがちで、気軽に話せない。デートの約束まで進んだのは1人だけで、実際に会ったが「お互いに合わないね」という感じで終わった。
悪くはないアプリだけど、俺が求めていたものとは少し違った。コスパが悪く感じて、2ヶ月目には課金をやめた。
withは「相性診断」が楽しいだけで終わった
withは心理テストや性格診断を使って相性のいい相手を見つけるというコンセプトで、面白そうだと思って始めた。診断自体はたしかに楽しかった。
ただ、肝心のマッチング率と実際に会えるかどうかがかなり低かった。「相性がいい」と出ても、そこからメッセージのやり取りが続かない。アプリのゲーム的な要素が楽しくなってしまって、本来の目的である「実際に会う」という部分が疎かになっていた気がする。
結局withで実際に会えた人はゼロ。診断ゲームを楽しんで終わったという感じだった。
本当に使えた2つ:ハッピーメールとPCMAX
ハッピーメール:女性ユーザーが多く、返信率が段違い
ハッピーメールを最初に使い始めたとき、正直「古くさい出会い系サイトっぽいな」と思っていた。ところが使ってみると印象が全然違った。
まず女性ユーザーの数が多い。マッチングアプリ系と比べてアクティブなユーザーが多い印象で、メッセージを送ったら返信が来ることが多かった。他のアプリが「1週間連絡なし」ということが普通にある中、ハッピーメールは当日か翌日に返信が来ることが多かった。
ユーザー層も幅広く、俺みたいな20代後半から30代前半の人間には相性がよかった。プロフィール写真だけでなく、自己紹介文がしっかり書けるので、外見だけじゃなく人柄で選んでもらいやすい。
2ヶ月の間にハッピーメールで実際に会えたのは4人。うち1人とは今でも連絡を取り合っている。
PCMAXの使いやすさは本物だった
PCMAXは使い始めた当初から、インターフェースのシンプルさが気に入った。変な装飾がなく、やりたいことがすぐできる作りになっている。
特に良かったのは検索機能だ。年齢・地域・目的などで絞り込めて、自分に合った相手を探しやすい。マッチング系のアプリと違って「お互いにいいね」を押さなくてもメッセージできるシステムなので、気になった人にすぐアプローチできた。
返信率もハッピーメールと同様に高く、2ヶ月で実際に会えたのは3人。そのうちの1人とは数回デートを重ねて、いい関係が続いた。
2つに共通していた特徴
ハッピーメールとPCMAXに共通していたのは次の点だ。
- アクティブユーザーが多く、すぐに返信が来る
- 外見だけでなく、自己紹介やメッセージで人柄が伝わりやすい
- 「実際に会う」ことを目的にしているユーザーが多い
- 料金体系がシンプルで分かりやすい
- サポート体制がしっかりしており、変な業者が少ない
マッチングアプリ系は「アプリを楽しむ」という側面が強いのに対し、この2つは「人と実際に会う」という目的に特化している感じがした。
5つ同時に使ってわかった管理の大変さ
通知の嵐で精神的に消耗した
5つのアプリを同時に動かしていると、スマホの通知が止まらない。仕事中も鳴る、飯を食っているときも鳴る、寝ようとしているときも鳴る。最初は嬉しかったが、1週間後には「また通知か…」という気持ちになってきた。
全部のアプリに丁寧に返信しようとすると、毎日2〜3時間はスマホを触っている計算になる。正直、仕事や日常生活への影響が出てきた。
誰に何を話したか分からなくなる
これが一番しんどかった。5つのアプリで複数の人と同時にやり取りしていると、「この人にはもう自分の仕事の話をしたっけ?」「趣味の話をしたのはどのアプリの誰だっけ?」と混乱してくる。
一度、同じような自己紹介文を違うアプリでも使いまわしていたら、なんとなくそれがバレた気がして気まずくなったこともある。誠実さを保つには、管理するアプリ数を絞るべきだったと反省している。
費用面でも想定外の出費になった
5つのアプリに月額課金していたら、1ヶ月あたりの出費がかなり大きくなった。それぞれのアプリで使える機能を最大限活かそうとすると、合計で月に1万5千円近くかかった月もあった。
結果として使えたアプリが2つだけだったことを考えると、最初からその2つに集中していれば費用も半分以下で済んだはずだ。
これから使う人へのアドバイス
最初から2〜3つに絞るべき
俺の失敗から学ぶとしたら、最初から「試しに全部入れてみよう」という発想はやめたほうがいい。時間も金も精神力も消耗する割に、成果は集中して使った場合より落ちる。
まず1〜2つのアプリで集中してやってみて、1ヶ月後に結果を振り返る。そのうえで追加するかどうか判断するくらいのペースがいい。
自分の目的に合ったアプリを選ぶことが大事
マッチングアプリ系(TinderやPairsなど)は、どちらかというと「じっくり時間をかけて相手を探したい」「真剣な交際や結婚を前提にしたい」という人向きだと感じた。
一方、ハッピーメールやPCMAXは「実際に会って、人間関係を作っていきたい」という人に向いている。目的を明確にしてから選ぶと、無駄な出費や時間のロスが減る。
プロフィールと最初のメッセージに時間をかける
どのアプリでも共通して言えるのが、プロフィールの作り込みと最初のメッセージの質が全てを決めるということだ。
- 写真は自然な笑顔の1枚を必ず入れる
- 自己紹介文は趣味・性格・どんな出会いを求めているかを具体的に書く
- 最初のメッセージは相手のプロフィールを読んだことが伝わるように個別に書く
- 返信が来なくてもすぐ諦めず、別の人にアプローチする
当たり前に聞こえるかもしれないけど、この基本をちゃんとやっているかどうかで結果が全然変わってくる。
結局、継続が一番大事
出会い系やマッチングアプリは、すぐに結果が出るものではない。俺も最初の1ヶ月は「このまま誰とも会えないんじゃないか」と不安になった。
でも諦めずに続けていたら、ハッピーメールとPCMAXで実際に会える人が増えてきた。焦らず、自分に合ったアプリを見つけて、コツコツ続けることが結局一番の近道だと思う。
これから始める人は、まずハッピーメールかPCMAXあたりから試してみることをおすすめする。俺の体験が少しでも参考になれば嬉しい。

