導入:失敗のきっかけ
私が出会い系アプリを始めたのは、友人の勧めがきっかけでした。「今どきはアプリが当たり前だよ」という言葉に背中を押されて、某大手マッチングアプリに登録してから約3ヶ月。この間に10人以上の女性とデートをしたにもかかわらず、全くといっていいほど二回目のデートに繋がりませんでした。マッチング数は決して少なくないのに、なぜか毎回一度きりで終わってしまう。その悔しさと焦りが、私を失敗の原因究明へ向かわせたのです。
失敗の詳細
具体的に何が起きていたのか、当時の状況を整理してみました。マッチング成功率は約40%程度で、これ自体は特に悪くありませんでした。メッセージのやり取りから実際のデートまでこぎつける確率も60%以上ありました。しかし、致命的だったのは二次デートへの繋がりです。10人とデートした中で、二回目を約束できたのはたったの1人。しかもその1人とは結局会うことはありませんでした。実はこの失敗パターンには共通点がありました。
初回デートの場所はほぼ毎回、駅近くのチェーン居酒屋。時間は19時から21時の間。デート前のメッセージでは「楽しみにしてます」と送っているのに、実際に会うと何を話せばいいのか分からなくなってしまうのです。女性の話には生返事をしてしまい、気づくと沈黙の時間が増えていました。特に酷かったのは3人目のデート。相手は明るい女性で、こちらが何も言わなくても話を続けてくれていたのですが、私は疲れているのか、ずっとスマートフォンを見ながら話を聞いていました。食事が終わった後、「では失礼します」と早々に帰路についた時の女性の目は、今でも覚えています。その後、ラインはブロックされていました。
データを見ると、9人中8人が最初のメッセージで「ありがとうございました」と、どこか丁寧だけど距離を感じさせる返信をしていました。残りの1人はスタンプだけでした。これは明らかに「この人ないな」という心理的な信号です。つまり、初回デートで女性たちは私のことを「つまらない男」「会話が成り立たない男」と判定していたのです。
原因分析
なぜこんなことになっていたのか、冷静に分析してみました。一番の原因は「準備不足」でした。出会い系アプリは手軽に異性と繋がれるツールですが、その気軽さがゆえに、私は「ぶっつけ本番でいいだろう」という甘い考え方をしていました。デート前にプロフィールを確認して、相手の趣味や好きなものについて予習することもありませんでした。また、会話の基本である「相手に質問をする」「相手の話に興味を示す」というコミュニケーション能力も、長く交際していない状態では錆びついていたのです。
さらに深く掘り下げると、内面的な問題もありました。当時の私は、出会い系アプリで知り合う女性のことを「どうせその場限りだから」と、どこか見下していた部分があります。真摯に相手と向き合おうという気持ちが欠けていたのです。これは相手にも絶対に伝わります。人間の直感というのは思った以上に鋭く、会った瞬間に「この人は自分に興味がないんだな」と女性たちは感じ取っていたのでしょう。
また、身だしなみも考える必要がありました。デート当日は仕事帰りに直行することが多く、髪型も整えず、シャツもしわくちゃのままでした。スマートフォンを触ってばかりいたのも、自信のなさから目を逸らしたいという無意識の行動だったのだと思います。
改善して得た結果
原因が分かったら、改善するだけです。私が実施した変更点は以下の通りです。
まず、デート前の準備を徹底しました。デート当日の3日前から相手のプロフィールを何度も読み返し、共通の話題を3つ以上は見つけるようにしました。例えば相手が「映画が好き」と書いていたら、最近見た映画について事前に調べておくのです。そして、会った時に「○○という映画、見ましたか?」と聞く。こうすることで、会話がスムーズに流れていきます。
身だしなみの改善も重要でした。デート当日は、前日の夜にシャツをアイロンがけし、朝に散髪に行くようにしました。スマートフォンは持ち込まない。持ち込む場合も、デート中は触らないと決めました。高級な服装は必要ありませんが、清潔感のある服装であることは最低条件です。
そして、相手に対する向き合い方を根本的に変えました。「この人と将来どうなるかは分からないけど、今この時間は大切にしよう」という心持ちで、相手の話に耳を傾けるようにしたのです。相手が話している時は相槌を打ち、質問を投げかけ、相手の話を広げるサポートをする。これは出会い系アプリだろうが、友人との会話だろうが、同じです。
デートの場所も変更しました。居酒屋だと、つい飲酒に甘えて会話が疎かになってしまう傾向に気づいたので、昼間のカフェデートから始めるようにしました。カフェであれば、お酒に頼らず、自分の会話スキルだけで相手を楽しませる必要があります。これが実は一番の鍛錬になりました。
その結果、改善後のデート5人中4人が二回目デートに進むことができました。マッチング数が増えたわけではなく、やり方を変えただけで、こんなに結果が変わるものなのかと驚きました。最終的に、この改善を通じて出会った女性の1人と、現在も付き合い続けることができています。
まとめ:読者へのアドバイス
出会い系アプリで失敗している人に、私からのアドバイスは3つです。
第一に、相手のプロフィールを必ず事前に研究してください。出会い系アプリは気軽さが魅力ですが、その気軽さに甘えて準備を怠ってはいけません。デート前に相手のことを知ろうとする姿勢が、相手に対する「尊重」を示します。この尊重なしに、人間関係は始まりません。
第二に、自分の身だしなみと行動に責任を持ってください。清潔感は最低条件であり、スマートフォンはデート中には触らない、相手の話をちゃんと聞くというのは、相手への最大限の礼儀です。こうした基本的なマナーを守るだけで、二回目デートに進む確率は大きく上がります。
第三に、相手を「アプリでの出会いだから」と軽視しないことです。相手の女性も、あなたと同じように真摯に恋愛相手を探しています。その相手を尊重し、大切にしよう、楽しませようという気持ちで臨めば、その気持ちは必ず相手に伝わります。出会い系アプリだからこそ、対面した時の会話品質がより重要になるのです。
私の失敗と改善の過程が、あなたのデート成功の手助けになれば幸いです。

